結局、須賀君の優しさに抗えなかった私はファミレスに入った。
「これで冷やしな」
濡らしたハンカチを須賀君は私に差し出した。
「あ、ありがとう」
そして、沈黙が訪れた。
そりゃそうだよ。
あんな酷い別れ方して、傷つけて、あんな場面で再会して・・・。
嫌われて当然だよ。
「・・・お前、あんなことばっかしてんの?」
急に須賀君が沈黙を破った。
「・・・そうだよ、最低でしょ?」
そう言って笑ってみせた。
私のことなんか軽蔑してよ。
優しくなんてしないでよ。
きみを傷つけた罰ならなんでも受けるよ。
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