6 L O V E .





結局、須賀君の優しさに抗えなかった私はファミレスに入った。



「これで冷やしな」


濡らしたハンカチを須賀君は私に差し出した。



「あ、ありがとう」



そして、沈黙が訪れた。

そりゃそうだよ。


あんな酷い別れ方して、傷つけて、あんな場面で再会して・・・。


嫌われて当然だよ。



「・・・お前、あんなことばっかしてんの?」



急に須賀君が沈黙を破った。



「・・・そうだよ、最低でしょ?」



そう言って笑ってみせた。


私のことなんか軽蔑してよ。

優しくなんてしないでよ。



きみを傷つけた罰ならなんでも受けるよ。