6 L O V E .





あの頃よりずっと身長も高くて、幼さはちょっと残ってるけど、完全に大人の男だった。



「えっと、その・・・助けてくれてありがとう。じゃ」



私はパニックと気まずさから逃げ出そうとした。



「え?待てよっ」


でも、またガシっと手を掴まれてしまった。



「離して」



「嫌だ」


なんで、こんなときに現れるの・・・?


今まで一度も顔合わせなかったのに・・・。



「とりあえずさ、どっか入ろ」


「いいっ」


私はこの場にいたくなくて、振り切ろうとした。



「頬、腫れてる」



そう言って、私の頬に優しく触れた。


ねえ、やめて。苦しいよ、須賀君。