6 L O V E .




え?何が起こったの?


見知らぬ男の人が私の手を引いて、走り出した。



「ちょっと待ちなさいよっ」



そんな声が後ろから聞こえてきたけど、なんでか笑っちゃった。


ざまあみろ!ってね。




「ここまで来たら大丈夫だろ」


駅近くの路地裏に私たちは入り込んだ。


そこで初めて、その人の顔を見た。



「え・・・」



「お前さあ、何してんだよ」



ねえ、嘘だよね。嘘だっていってほしい。



「もしかしてだけど・・・須賀君・・・?」



「おう。久しぶりだな」