「お前のこと傷つけてから自分の気持ちに気づくなんて最低だよな。それでも俺は、お前しか考えられない」



「先輩…あたしもずっと、好きでした」



信じられない。


嫌われてて当たり前なのに、梢は俺のこと…。



「バカだな、お前。あんなに傷つけられても、まだ俺のこと好きなんて」



「ひどっ。私だって、傷つきましたよ…でも、先輩のこと忘れられるわけないじゃないですか!私にとっては、先輩は…私の世界を変えてくれた人だから」



「ありがとな。こんな俺のこと好きになってくれて」



両想いってこんなに幸せなんだ…。

梢と会って、初めて味わう気持ちばっかりだ。



「先輩…もしかして、ずっと学校に…?」


「うん…毎日来てた」


なんかすげー照れくさいんだけど。