6 L O V E .




「それより真人いないのがやべえよな?結局ボーカルどうするよ?」



真人は本来なら俺らのバンドのボーカル。

ところが、第一志望の国立大の二次試験を2月に控えているため、ライブには出られない。


「無理やりでもあいつなら来るだろ!?」



「いや、真人は我が校の期待の星だからな。飛び入りでもしてみろ、校長出てくんぞ」



さすが、学年一位の天才。



「つまり、誰かが真人の代わりやると・・・」


「は・・・俺ら全員ボーカル経験ないんだけど」



「一週間前に気づくかよ、普通。てか、聡・・・お前いつまで黙りこくってんだよ」




恭平に話を振られて、ハッとする。


俺・・・病気か?




「そういや・・・聡って一年とき歌ってたよな?」



は?