「は?耳あて?」 「先輩の耳、真っ赤だったから・・・」 そう言ったあいつのほっぺたも真っ赤だった。 さっきまで、あいつが付けて耳あてによって温められていく耳。 「だからって、男はしないの!」 「え?そうなんですか・・・でも・・・」 「少なくとも、俺はしない」 そして、耳あてあいつの頭に返した。 「わっ間接耳あて~!」 とかバカなこと言い出すから、俺はシカトした。 なんか調子狂う。 俺の決意すらもこいつには、どうってことねえのかな・・・。