絶叫系一つに乗って、お昼を挟んでまた一つ。 さらに、ホラー迷路とかいうお化け屋敷にも強制連行。 はっきり言って、辛い。 冬の遊園地ってけっこうきつい。 「聡先輩!大丈夫ですか?」 ぐったりとカフェテリアの椅子に腰掛ける俺に、あいつは声をかけてきた。 「・・・大丈夫。桜たちは?」 「あー・・・コーヒーカップ回しに行っちゃいました」 どんだけ元気なんだ、あのカップルは。 「あの、」 「何?」 「これ使ってください!」 と俺の頭に何か装着してきた。