めんどくせえ・・・。



「あのさ、迷惑なんだよ」



俺はそう吐き捨てると、彼女の前をすり抜けた。


これだけ冷たくすれば、諦めるだろ。



でも、俺は忘れていた。



「待ってくださいっ」



こいつがバカだってことを。




「ついてくんなよ」



「め、迷惑はかけませんっ」



とか言って、俺の三歩後ろを歩く女。


ほんとにめんどくせえやつ・・・。