「あれ?え?」



「雪菜がくれたのは、シルバーのピアス。別れたときに返したけど」



さ、聡のバカ!色なんて聞いてないよ、もう!




「ふーん。ヤキモチやいた?」



鋭くて真っ直ぐな瞳があたしだけを見てる。

嘘みたい。

溶かされそう。



「・・・妬きました」



「・・・可愛いな、お前」



あ、気づいたときには唇が触れていた。




「先輩、あたしと付き合ってください」



見上げれば、オレンジ色が優しく笑う。



「そのお願いは聞いてやる」