「いや、よかった。お前のタイプが変わってなくて」
「は?どういう意味?」
なんか・・・きょー女慣れしてる。
あたしだってダテに何十回と合コンに参加してきたわけじゃない。
女慣れしていたり、あきらかに体目的だったり、そんな男はちょっと話せばわかる。
「小6んときも、強いやつがすき、って言ってたよな」
「そうだっけ・・・覚えてないよ」
嘘。
ちゃんと覚えてる。
あたしは身長も女子の中で一番大きくて、男子にも負けてなかった。
それに勉強もできたし、運動もできた。
だから、同い年の男子なんてただのガキで弱いって思ってたんだよね。
結局、きょーが好きって後々気付いたんだけども。
「あとさ・・・お前うちの学校で有名」
「え?」
「お前、遊んでんだろ」
あーあ。やっぱ、それか。
「うん、そうだよ」
あたしは平然と答える。

