6 L O V E .



 「いや、よかった。お前のタイプが変わってなくて」

 「は?どういう意味?」


 なんか・・・きょー女慣れしてる。
 あたしだってダテに何十回と合コンに参加してきたわけじゃない。

 女慣れしていたり、あきらかに体目的だったり、そんな男はちょっと話せばわかる。




 「小6んときも、強いやつがすき、って言ってたよな」


 「そうだっけ・・・覚えてないよ」


 嘘。

 ちゃんと覚えてる。


 あたしは身長も女子の中で一番大きくて、男子にも負けてなかった。
 それに勉強もできたし、運動もできた。

 だから、同い年の男子なんてただのガキで弱いって思ってたんだよね。


 結局、きょーが好きって後々気付いたんだけども。




 「あとさ・・・お前うちの学校で有名」

 「え?」


 

 「お前、遊んでんだろ」



 あーあ。やっぱ、それか。


 「うん、そうだよ」

 あたしは平然と答える。