「なあ、俺、変わった?」 ほっぺを離さないくせに、きょーの顔つきは真剣。 「うん、背高いし声も低くなったし、雰囲気違った」 そう、小学校まで纏っていた中性的な雰囲気がまるでない。 きょーは男らしくなったんだ。 「そっか。ならいい」 え? 「てか、お前のタイプ、ウケんだけど」 そう言って笑みをもらす、きょー。 ほんの少しドキっとした。 ミルクティー色に綺麗に染め上げられた、ふわゆるパーマが揺れる。 「な、何よ、悪い!?」