「・・・リカさん」 「へ・・・」 彼女の真正面に立ち、自分のマフラーを彼女の首に巻きつけた。 「風邪引くよ」 「あ・・・うん。告白できた?」 無理やり拭った涙。 そして、また壊れそうに笑う。 「ちゃんと言えた」 「そっか・・・。よかったね」 あえて答えは聞こうとしない。 リカさんなら分かっているはずだ、全部。