最初に俺に気づいたのは、リカさんだった。 「慎太郎くん…」 その瞳は、全てを察したようだった。 「こないだの慎太郎くん?」 続いて、翠さんもこっちに気がついた。 やっぱり、翠さんはキレイだ。 心臓がバクバクと鳴り、体温は上昇。 頭はとっくに真っ白だった。 「久しぶりです」 緊張で声が震えそうになった。