6 L O V E .




「ふう」


一息つけば、もう目の前は西高の校門。

ポツポツと帰りはじめた生徒が見える。


ここで、翠さんに会える保障なんてない。

だけど、信じて待つしかなかった。



校門近くの塀に背を預けて、翠さんを探す。
チラチラと視線が来るのは、場違いな制服のせいにした。




16時30分を回ったとき。
二人組のスラリと手足の長い女子生徒が見えた。


一人は、リカさん。


そして、もう一人は…翠さんだ。