「お前…なんで彼女できねんだろな」 「うるせーよっ」 ケンやリカさん、俺の背中を押してくれた二人のためにも俺は前に進みたい、そう思った。 昼休みが終わる直前、向かったのは、屋上。 ここで、放課後まで過ごす。 なんて言おうか、それをひたすらに考えた。 結果はどうせ決まってる。 だったら、せめてセリフぐらいはかっこつけたい。 不思議と悲しい気持ちにはならなかった。