でも、どうすれば…。 「直接、西高行くしかねえな」 考え込む俺に、ケンが一言もらした。 直接、か。 恭平さんや聡さんに連絡先聞くのも気がひけるし、それしかないか。 「…だな」 「本気か?」 「もちろん」 俺の中で決まった、今日の放課後、西高に行く。 「…仕方ない。恭平さんは、俺に任せろ」 「は?」 「引き止めといてやる」