6 L O V E .





何やらイチャこいていたらしい、恭平さんと翠さん。

恭平さんてこんな余裕ないやつだった?
彼女に荒々しく触れている姿にまた胸が痛む。


「こんなとこで盛んないでくださいよ」


気づいたら出ていた本音。


ハッとして目を丸くしている翠さん。

そして、一瞬恭平さんに睨まれた気がした。


それから俺たちは他愛ない話をした。

実は同じ中学だということも。

違う中学だった恭平さんそっちのけで盛り上がる。



だけど、翠さんは俺のことを覚えていなかった。