「晴ちゃん、有明とヤんの嫌なの?」

「加津佐さんまで・・・!
エロは滅びろ!!」

ブンッ

「白刃取りッ!」

ガシッ

「うっ・・・塞がれた・・・!」



加津佐と瑞穂は有明がいない間にまたコソコソと話していた。



「初めてだから怖いとか?ゲヘヘヘヘ」

「うわぁ、気持ち悪っ・・・!」

「大丈夫だって!有明なら手取り足取りやさぁ~しくしてくれるって!

・・・あ、でも友達の俺でも有明の性癖までは知らないからもしかしたらドSかもしれないけど」

「怖いこと言わないでください!
有明先生がそういうの気遣ってくれそうっていうのは・・・私もそんな気がしますけど」

「わかってるならなんであんなに拒否んのさ。
まだ早いとか言う?」

「それもありますけど・・・」


白刃取りでガッチリ手を掴まれたまま瑞穂は恥ずかしそうに視線をそらしモゴモゴと口を動かす。






「自信ないし・・・嫌われちゃうのが怖い・・・」



「はっ?!嫌う?!なんでそうなんの?!」

「うう・・・だ、だって・・・」

「大丈夫だって!晴ちゃんが寸胴なのは服の上からでもわかるって」

「ほっといてください!!」



「何の話してんだよ!」


ガンッ

「痛ぁ!」


突然の背後からの衝撃には構えられなかったらしく、有明の膝は見事に加津佐の後頭部にクリティカルヒットした。



「うわっ!先生聞いてたんですか?!」

「こいつのセクハラ?」


――よかった、そこだけか・・・。


瑞穂はほっと胸をなでおろした。





「有明はそんな簡単には晴ちゃんのこと嫌いにならないよ」


「えっ」


頭をさすりながら加津佐がニッと笑って言う。



「・・・だから何の話だよ」


「有明先生が言うより信憑性ありますね。不思議」

「え、瑞穂さん?!」









(この後セクハラ発言だけを国見にチクられ加津佐はまたボコボコにされました)