瑞穂にとって俺が部活をやめようがどうしようがどうでもいいんだと深江と有明は言った。


その通りだ――


何をやってても瑞穂にとって『俺』は『俺』なのだ。

『布津 大介』であることに変わりは無い。


何を辞めて何を始めようが変わらない――。



瑞穂は知っていた。

もともと俺がどういう奴かを。

俺がどうして運動バカかってことを――



「辞めないよ!」

「え?」

「辞めるわけないだろ!」


また有明が笑う。


「ふーん?そっかあ」

状況を掴めていないくせにふにゃっと笑う。



俺お前に振られたよな?

なんかよくわかんなくなってきた。


あー、馬鹿みてえ・・・。



「布津君、夏休みの宿題の未提出は明日までなら待ってあげるよ」

「厳しい・・・!」






こうして俺の3日・・・もとい、4日間の落ち込み期間は終了した。






誰もそっとしといてくれなかったけどな。