その頃加津佐と有明も部屋へ向かう。


「ひょー!女子高生と遊べる日が来るなんて思ってなかったよ!有明の仕事が初めて役に立ったんじゃね?!」

「・・・・・・」

無言で足早に部屋に入り片づけをはじめる。


「うひゃひゃ!
今更頑張って片づけても一緒だって!
すぐボロでるって!」

「これほとんどおまえが散らかして行ったんだろーが。片づけて手伝えよ」


有明がバタバタと片づけるかたわら適当にゴミをゴミ箱に放り投げながら加津佐は喋る。


「警戒心強いのに変なとこ無防備で、処女ってみんなあんな感じなんかな?
まだ子供だから余計に?」


「・・・何をいきなり言うかと思えば」


あきれたように溜息をつきながら消臭スプレーをまきちらす。


「だぁって!絶対処女だろ!?な?!な?!な」

ボカッ!!


今日でも一番強く殴られる加津佐。


「・・・おまえ、あんまりあの子の前でそういう話するなよ。
女子高生は意外とそういうとこ潔癖だから『エロいオッサン』って思われるぞ」


「うぇ!!マジ?!こ、これくらいで?!」


「だからエロネタ禁止な」

「俺からエロネタとったら無口になっちゃう!!」


この口は・・・と有明は呆れてためいきをついて最後にひとつお香を焚いた。