有明先生と瑞穂さん

(おわったんだ・・・)


ようやく頭がそう告げる。



いっそ終わってしまうのならば、本当は答えなんて聞きたくなかったのかもしれない。




――初めて触れた君の手

君の体温

君の唇

君の鼓動――


そのどれもが心地よくて


・・・・・・でも手に入ることはなかった。




もう日が落ちても窓の外には元気に部活に打ち込む生徒達。


あの日顔を真っ赤にした君はこの中を真っ直ぐ突っ切って走り去って行った。



(涙すら出ないのか・・・)


ただ他人事のように呆然とそこに立ち尽くしていた。






――――ガチャッ



(・・・・・・・・・)



扉の開く音。

誰だろう。