「・・・・・・っ」
肩をプルプルと震わせていた有馬は大きく息を吐き出してまた口之津に背を向けた。
「アンタって本当に馬鹿」
それだけ言うと戸惑う瑞穂達に「行こ」と小さく声をかけ、一人先に歩き出す。
その横顔は相変わらず不機嫌そうに眉間にシワをよせ、唇を噛みしめていた。
瑞穂はなぜかこのままじゃいけないような気がして有馬を呼び止める。
「あ、ちょっと有馬さ・・・」
「オイ!!!」
「!!」
口之津の大きな声に誰もがビクリと肩を震わせる。
振返ると口之津は目を見開いて有馬をキッと睨みつけた。
(ヤバイッ・・・!)
反射的に有馬の手を握る。
また言い争いになって昨日のような騒動になってしまう――
布津や深江もそう思ったのか、一瞬身構える。
しかし口之津の口から出てきた言葉に誰もが耳を疑った。
「好きだったんだ!!」
―――え・・・?
肩をプルプルと震わせていた有馬は大きく息を吐き出してまた口之津に背を向けた。
「アンタって本当に馬鹿」
それだけ言うと戸惑う瑞穂達に「行こ」と小さく声をかけ、一人先に歩き出す。
その横顔は相変わらず不機嫌そうに眉間にシワをよせ、唇を噛みしめていた。
瑞穂はなぜかこのままじゃいけないような気がして有馬を呼び止める。
「あ、ちょっと有馬さ・・・」
「オイ!!!」
「!!」
口之津の大きな声に誰もがビクリと肩を震わせる。
振返ると口之津は目を見開いて有馬をキッと睨みつけた。
(ヤバイッ・・・!)
反射的に有馬の手を握る。
また言い争いになって昨日のような騒動になってしまう――
布津や深江もそう思ったのか、一瞬身構える。
しかし口之津の口から出てきた言葉に誰もが耳を疑った。
「好きだったんだ!!」
―――え・・・?
