「え?!」
「やったー!!」


ここまで驚き目を見開く彼を初めて見た。


「あ、ご迷惑でしたらいいですけど・・・」

「迷惑とかじゃないけど・・・」


モジモジする二人に変な空気が流れ込む。


「っておまえら初恋かーい!!」


冗談で加津佐がつっこむがあながち間違ってもいない・・・。


「でもご両親は遅くに出ても怒らないの?」

「今時女子高生がそんな厳しくないっしょー?!ね!君!」

「あ、はい、うち門限11時なんで」

「そう、ならおいで。3階の301号だから。
でもうちは何もないから退屈かもしれないけど・・・」

「そういうのは全然!
そ、それじゃあお邪魔します!」

「やったーーー!!花!有明んちに一輪の花が!!」


加津佐はまたベシっと顔を叩かれた。