「はーるちゃん!久しぶり!」

「加津佐さん」


学校帰り、マンションの前で瑞穂は加津佐に会った。


「今帰り?遅くない?」

「体育祭の準備や練習だったんです。
加津佐さんこそまた有明先生のウチですか?」

「まあね~。
てか体育祭?!
あー、だからちょっと日焼けしてんのか!!
そういえば有明もちょっと焼けて赤くなってたなあ」


加津佐が笑うのでつられて瑞穂も笑った。


「有明先生、クラス対抗リレーに出るんですよ。
毎年教師対抗の枠があって、研修生の口之津先生って人がいるんですけどその人に無理矢理参加させられたみたいで」

「ふはっ!マジで?!」


それを聞いた加津佐は目を輝かせて喜んだ。


「あはははは!!
アイツが体育祭参加してんの見たことねえー!」

「ええ?!」

「だって有明、高校の頃ずっと体育祭の日だけサボってたもん。
というか基本的に学校行事とか嫌いだからさ!」

「あぁ~・・・そんな感じですよね」