有明先生と瑞穂さん

小浜が口之津から見えないように有明のシャツを掴んだ。


「この学校に来て驚きました・・・。
有明先輩、あの時より素敵になってたから。

私・・・また・・・すぐに・・・・・・」


「・・・・・・」



なぜだろう。

今まで誰から告白されてもこんな気分になったことはないのに。


小浜の気持ちがやけに伝わる。

今まで好きではない子から告白されて断る時は相手のことも考えてしっかり目を見て断ってきた。

相手に無駄な期待を持たせないように――・・・



なのにどうしてだろう・・・。



もし自分がそんな風に言われたら――なんて考えたら言葉が出てこなかった。




(瑞穂さんを好きになった影響だろうか・・・)




ここまで人を好きになったことがなかった有明は、今初めて本当に人の気持ちがわかったのかもしれない――。



(だとしたら、瑞穂さんが今まで俺を拒否しなかったのは・・・)



駄目だ。
これ以上考えてはまた目の前が真っ暗になってしまう。