有明先生と瑞穂さん

「これは自分のためじゃなくて、その人のために言えないんだけど・・・

実は、布津に告白されるちょっと前から他の人にも告白されてたんだ」

「あは、適当に言ってたこと当たってたんだ」


国見に話した時よりも気持ちが軽いのは国見のお陰か――


(そういえば、国見さんと有馬さんって少し似てる)


誰にも流されないで自分を持っているところ。
私が一番憧れるところ。


よく考えたら私のまわりはそういう人達ばかりなのかもしれない。

だからこそ私は皆が好きなんだ。




昨日よりも言葉が軽い。

国見に話したことと同じことを話せば、有馬は国見と同じことを言った。


(なんだ・・・わかってないのは私だけだったのか)



もっと早く話せばよかったと言えば、晴子にしては頑張った方だと有馬が上から目線で偉そうに褒めた。


それが少し嬉しい。