有明先生と瑞穂さん

「俺普通に笑うだろ」

「笑うけど、おかしくて笑うか愛想笑いばっかじゃん」

「なんだよそれ・・・そんなことないよ」

「そーだって!
ねっ、晴ちゃん!」



「えっ?!
・・・・・・んー・・・んんん?
は・・・い・・・?」


「何その返事!」

国見が爆笑する。

だけど正直、そうは思わないのだから仕方ない。


(えー?先生笑う・・・よね?)


優しい笑顔。
いつもどおりじゃないか。




そこまで考えて瑞穂ははっとした。


(あ、あれ・・・。
私とんでもないこと気づいちゃったかも?)


そう思うと、もう駄目だ。

自分の顔がみるみるうちに赤くなっていくのがわかる。

(え、え~~~~?)

自分の顔に気づかれないように下を向いた。


そんな瑞穂にはおかまいなしに


「晴ちゃんそこまで有明に興味ないって!残念だったなー!」

なんて加津佐が楽しそうに有明をからかっていた。




(もしかして有明先生がああいう風に笑うのって・・・)



(わ、)


(私の前でだけ・・・・・・?)




そう思うともう駄目だ。

湧き上がるくらい顔が熱い。
むしろ全身熱い。


(うわー!うわー!うわー!)


有明先生もきっと無意識だ。
気づいたのは自分だけ。

それが余計に恥ずかしい。
(いやいやいやっ!
これはちょっと自意識過剰なだけ!
考えすぎだって!)




何もない空間を赤くなって睨みつけ、アワアワと口を動かす瑞穂を3人は不思議そうな顔をして見ていた。


(晴ちゃんなんかコエー・・・)