有明先生と瑞穂さん

その後荷物を持って追って来た布津により誤解は解け、そのまま部活へと向かった。


「話したいことがあるから待っててくれ」と言われ、部活の会議が終わった後もぼーっとして図書室で過ごす。



(さっき二人っきりだったことと何か関係あるのかな・・・)


こんなにも穏やかな空気が流れているというのに、瑞穂はさっきから胸騒ぎばかりがする。




「私は職員室に戻るけど、瑞穂さん一人で大丈夫?」


声をかけてきたのは顧問の愛野先生だった。


「あ、はい。大丈夫です。友人を待ってるので」

「それじゃあ鍵、お願いね」


そう言って瑞穂に鍵を手渡すと愛野先生は図書室を後にし、静かなこの部屋が瑞穂一人だけのものとなった。



部活が終わるのは6時・・・

まだまだ時間がある。
宿題でもして過ごそうか。

飲食は禁止だけれどお菓子でもつまみたいなぁ・・・


そんなことを考えていると外から入るポカポカとした陽気とクーラーの心地よさに当てられて次第にウトウトし、瑞穂は眠ってしまった。







「・・・さん、瑞穂さん」


「!!」


誰かの呼ぶ声がして、バチッと目が覚めた。

(寝ちゃってた・・・っ!)

起きたばかりで頭がうまく働かず、どれくらい寝ていたのだろうとキョロキョロとあたりを見回した。

・・・と、後ろの方でクスクスと笑う声が聞こえる。


「ごめんね、驚かすつもりはなかったんだけど」

「!」


勢いよく振向くとそこには有明先生が立っていた。