有明先生と瑞穂さん

「それじゃあ何で誤魔化さねーの?
先生なら俺をもっとうまく言いくるめること出来ただろ?」


「わからない・・・?」


もったいぶるように、ふわふわとかわした言い方ばかりする。

少し前までこんな態度は自分を馬鹿にしているからだと思っていたが、どうやら有明先生の性格らしい。



「君が想像してるような適当な気持ちじゃないってことの証明にはならない?」



そう言って余裕を見せたように笑う有明先生に、

「上等」

と皮肉を込めて返した。




きっとお互い、いっぱいいっぱいだ。






一息ついてもう一度有明は布津の腕に触れる。


「本当に大丈夫だって」

「うん、でも気になるから」

「・・・・」


袖をまくり上げた時に少しだけ手が触れるとズキッと激痛が走り、布津は息がひゅっと詰まった。


「・・・日曜、見られてるなんて思わなかったよ。
もしかして瑞穂さんち、巡回してる?」

「はっ?!ち、ちっげーよ!!ストーカーじゃねーか!」

「ははは・・・よかった」


「俺たまに走り込みしてるから、たまたま瑞穂のマンションの前通ったんだよ。
そしたら先生が・・・」

「あ、ここ腫れてる」


ぎゅっ



「~~~~~!!!!」