有明先生と瑞穂さん

「ふふ、やんちゃねー」


そういって笑っているが、ボールを投げた先輩は顧問からこっぴどく叱られていた。

保健医は瑞穂のおでこと後頭部をそっと触って確認する。


「傷にはなってないみたいね。でもコブになってる」

「うげ・・・」

「よかったな!瑞穂!」


何が?




凍った保冷剤にタオルを巻いたものをおでこと後頭部に当てるとひんやりとした感触が伝わった。


(きもちいー)


保健医は
「おでこだけでもシップ貼る?」
と聞いてきたが恥ずかしいので断った。
(布津は異常なほど「貼ったがいい!貼れ!」とすすめてきたが無視した)