有明先生と瑞穂さん

瑞穂の体温を感じるうちに、『だめだ』と抑える感情が負け薄れていく。



ゆっくりと体を起こして瑞穂の顔の横に手をつくと、瑞穂自身もまたゴロンと正面に寝返りをうった。




「・・・起きないと、やっちゃうよ」




言い訳のような独り言を静かに呟く。


起きるわけのない小さな声で。



昨夜のことがフラッシュバックする。

戸惑い・驚き・怯え・悲しみを含めた顔――


罪悪感とは裏腹にそれすらイイと感じる・・・。



できることならば怯えずに受け入れて欲しいのだが…



眠っている今なら拒否されることも怯えられることもないかもしれない。


そのまま受け入れてくれるかもしれない。






欲求に飲み込まれて正しい判断ができないでいる―――





有明はそっと顔を近づけた。






もう一度唇が触れ合うまで数センチ・・・。