有明先生と瑞穂さん

「ちょっ・・・」


ああ、どうしよう。


もう一度時計を見ると近くに眼鏡が置いてある。


動揺する有明は自分が眼鏡をかけっぱなしで眠ったことなんて忘れて慌ててそれを掛けた。


「瑞穂さんっ!」


肩をつかんで揺り動かすと横を向いて丸まっていた瑞穂が寝返りをうってごろんと正面を向いた。


「み・・・!!」



瑞穂の肩をつかんだままハッとする。


(・・・・)


正直、それどころではないのだけれど―――…





ぶっちゃけた話、少し冷静になった有明は今の状況で欲情していた。



「・・・・っ」


顔が赤くなり口元が緩むのが自分でもわかる。


(それどころじゃないのにっ)



眠りかけ・起きかけという意識が中間にあるとこういう心境になってしまう人間は結構いるものである。