有明先生と瑞穂さん

「・・・・っ!」


言葉に詰まる。

先生と扉に挟まれた狭い空間はまるで酸素すら薄くなったようで息すらできない気分になる。



それでも逃げ出したいとは思わなかった。



「俺が彼氏だったら夜遅くに他の男の部屋に一人で行くなんて許さないよ」


言葉がズキリと心に痛い。


――そうか、この静けさは加津佐さんがいないからなのか。


ということはつまりさっきの女性とは二人っきりだったことがわかる。


何だ・・・この心のモヤモヤは。



「すみ・・・ません・・・」


小さく答える声が震えている。


みっともない


みっともない