有明先生と瑞穂さん

帰りの電車の中でずっと有明先生のことを考えていた。


どれくらい具合が悪いのだろうか。

病院には行ったんだろうか。

一人で大丈夫だろうか。




さっきまでとても浮かれた気分だった自分が嫌になる。



瑞穂はぎゅっと携帯を握り締めていた。



(メール・・・してみようかな)



ごくりと唾を飲み携帯を開く。

ゆっくり有明先生のアドレスを検索し、メール作成画面を開いた。



この間の―・・・布津とのことは触れるべきだろうか。

それとも何事もなかったように―・・・?



「・・・・」




迷っていた指を動かす。




『具合が悪いと聞きました。
大丈夫ですか?』




少し考えて送信ボタンを押した。


(あの時のことなんて言えない・・・勇気出ないよ)



自分は卑怯だと思う。