有明先生と瑞穂さん

(先生、結構普通だったな――・・・)

学校では普通だが、加津佐の前ではもしかしたら・・・と思っていたので少し拍子抜けした。



「晴、何やってんの?」

「え?!いや、なんでもない!」

母親が不思議そうに部屋に入って来たので瑞穂は慌てて自分の部屋へ戻った。


(私どうかしてる)


(先生のことばっかり考えてる)


(不安で不安で仕方ないんだ)





(私が思ってる以上に先生は――もう何とも思ってないかもしれないのに)




それでも瑞穂は携帯を握り締めたまま、メールひとつ送れないでいた。