有明先生と瑞穂さん

「おうちまでまっすぐ帰りなさい」


有馬の谷間は華麗にスルーし、頭を撫でて有明は去っていった。


(なんだ・・・胸には興味ないの?有馬さん結構大きいみたいなのに・・・はっ!まさか貧乳がこの)

「ちょっとどいてくれる?」


変な考え事をしていると後ろには会話を終えた有馬が立っていた。


「ご、ごめん」

「ふんっ」


断られたからかすごく機嫌が悪そうだ。
余計に話し掛けづらい・・・。

それでも瑞穂は勇気を出して独り言のように言ってみる。


「あ、有馬さんて有明先生のことが好きなんだねぇー!あ、あはは」


ばっと振り向きじろりと睨まれる。


(ひぃ!怖い!)

「見てたの?!」

「あっ、いや・・・たまたま・・・いやごめんなさ」

「ねえどーすればいいと思う?!」


勢いで謝りそうな瑞穂の言葉を遮り詰め寄ってきた。