ひとりで喋りながらもやもやとした感情を固めていく。

そんな様子をリアルタイムで目の当たりにしながら、気づかせてよかったのだろうかと変な責任感を感じていた。


(つーかあの男のどこがいいんだ?)

(瑞穂ー瑞穂ー言ってるバカじゃん)

(やっぱ男は知的で物静かな有明先生くらいじゃないと・・・)

(いやいやそうじゃなくって)


(瑞穂←布津←深江・・・かぁ・・・。こりゃほんと不毛だわ。)


有馬は更に
有明→瑞穂←布津←深江
となっていることを未だ知る由はない。


もんもんと考える有馬の隣で深江はひとりでまだバタバタしていた。