有明先生と瑞穂さん

「落ち着いたらまた4人で食べれるっしょ」

有馬はそう言って少しだけ笑う。


「そうだね」


瑞穂も笑い返す。


(もう誰とも、なるべく近くなりすぎないようにしようとしてたのに――)


(傷つくのは自分なのに――)


(でももう知らない間に有馬さんも結ちゃんも)



(私の大切な人になってたんだな・・・)



今更だと自分で思う。

今頃自覚したのかと。


(相変わらず私は臆病で疑り深いままだ・・・)