深江が勢いよく布津の手を取る。


「付き合うことになりましたー!」

パンパカパーン!

そんな音が流れてきそうなノリで深江が言う。


(へぇー・・・この二人が・・・でもいきなり何で・・・・・・)

だめだ、頭が働かない。


「・・・・・・」

「・・・・・・」

「あっ、アレっ?!晴ちゃん・・・?」

無反応な瑞穂を深江は心配する。

「みっ、瑞穂・・・?」


瑞穂の目には二人が見せ付けるように握った手が映っている。

その手はごく自然に指を絡めて【カップル繋ぎ】だ。


「・・・・・・・・・・・・っ!」

瑞穂は再び昨日の出来事を思い出す。