有明先生と瑞穂さん

瑞穂が爆笑してる間も先生は頭を抱えたまま「あー」とか「うー」とかうなり声を上げている。


そんな姿がとてもじゃないが『大人な有明先生』とは程遠くかけ離れていて、瑞穂は正直優越感でいっぱいになった。



「…笑いすぎ」

瑞穂がひとしきり笑い終わった頃、有明先生は落ち着いたのかまだ赤い顔のまま瑞穂を見る。

「あれ、笑ってるの、ば、バレてましたか」

ヒーヒーと息をきらしながら笑い涙を指でぬぐった。



「あー…もう、俺今日瑞穂さんの前でボロ出しすぎ…どうにかしてるんだ」

有明先生は深くため息をついて落ち込む。

「私は有明先生のそういう一面見るの、結構好きですよ。
いつもは大人だなーとか冷静だなーって思ってたんですけど、なんだか身近に感じれるから」

有明先生はそれを聞いてまた頬を赤くする。

無表情だがどことなく嬉しそうにも見える。


「…だめだよ、あんまりそういうこと言うと俺、調子に乗っちゃうからさ」

さっきまでとは変わって静かに言う。
落ち着きを取り戻したからか、いつもの有明先生に戻ったようだ。