有明先生と瑞穂さん

「でも先生が私に対してそう思うなんて、なんだかわからないな…。
先生がすごく大人に見えるから自分がガキンチョのような気がして」



食べかけのアイスが溶けて棒から指に伝い、慌てて瑞穂はそれを舐め取った。


「…そういうの、充分エロいと思うけど」

先生の口調はどこか開き直っているようにも感じる。


「ええぇっ」


「…その変態を見るような目は傷つく」


(変態って、加津佐さんじゃあるまいし…)

そんなつもりはなかったが冗談っぽく言った先生の顔は結構本気でショックを受けていた。


(でも…じゃあコレどうしろと…)

瑞穂は自分の手を見つめる。



「つまり…、もっと自覚持った方がいいよ。まだ年頃なせいもあるんだろうけど無防備すぎ」