有明先生と瑞穂さん

「誰でも経験しないと理解することなんてできないんだから、それがわからないからって君を責める大人がいるならその人が間違ってる。

大人から見て幼稚に見えても、人はその時その時を必死に悩んだり頑張ったりしてるんだから、手助けはしてあげても馬鹿にしたり笑ったりなんてしちゃいけないんだよ」


瑞穂はなんだかすごく納得してしまう。
そしてやっぱり【大人】であり【先生】なのだと尊敬の意味を含めて改めて思う。


「あ…あは、ありがとうございます」

うまい言葉も思いつかない。

でもひとつだけ気づいたことがある。

先生は年齢や立場なんかで人を見下したりしないから、だから自分を一人の人間として好きになってくれたのだと。


そう思うと、目に見えないものなんかに邪魔されて先生本人を見ることのできない自分はなんて小さい人間なのだろうと自分に嫌悪する。