有明先生と瑞穂さん

「瑞穂ぉ~」

近くで布津の声がし、慌てて有明先生と加津佐を試着室に押し込めた。


「うわっ!」
「何で俺までっ」

(ゴメン加津佐さん、ウッカリですっ)

瑞穂は心の中で謝る。


「・・・何やってんだ瑞穂」

布津がひょっこりと顔を出した。

「あぁっ、な、何でもないない!」

「ふ~ん?試着室誰か入ってんの?」

「いや?!誰もいないけど?!」

「カーテン閉まってるけど…」

「あっ、あー!加津佐さんが入ってた!そうだった!」

「・・・お前なんか変だぞ?」

「そ、そう?!」

瑞穂は目線を泳がせ必死にごまかした。


「ふーん…。
近くにいるから、コレとコレどっちがいいか見てもらおうと思ってたんだけど・・・」

布津の手にはふたつのシャツが握られている。