「あーうるさい・・・」

「なんだぁ?浮かない顔して」


がっくりうなだれる瑞穂の頭をぺしぺしと叩く。


「なんかあったのか?」

「うっ」


昨日のことが頭をよぎってギクリとした。


「なんもない・・・・・・」

「そっかー。あっ!瑞穂、今日1限目なんだっけ?!」


瑞穂はハッとして顔をあげた。


(た、確か今日は・・・・・・)


恐る恐ると前に張り出されている時間割を見る。


「げ・・・現代文・・・・・・」


有明先生の授業だ―――。


うわぁあああと頭をかかえると頭上で


「げぇー!現文かよー!」

と布津が落胆していた。