有明先生と瑞穂さん

(あ~~~~ヤバイもん見ちゃったよーーー!!)



瑞穂は誰もいない廊下の隅にしゃがみこみ頭をかかえて赤くなったり青くなったりしていた。



瑞穂にとってあんな場面は免疫がなかった。


未知でエロスな世界―…


(有馬さん、絶対何かやるとは思ってたけどここまでとは聞いてないよー!!)


瑞穂は勘違いなんかしていなかった。
だがパニックであることは間違いない。


(てか女子高生ってみんなあんなんやっちゃってるの?!)

(目が合ったり触られたりするだけでドキドキなのに無理無理!)

(ああ…明日間違いなく有馬さんに怒られる…どうしよう)



考えていると、ふっと光が遮られ自分の上に影ができる。


「?」


上を見ると有明先生が息を乱して立っていた。


「…いた…」

「わっ!!」