（笑った…！）


はっとしてすぐに瑞穂は口をとじたが、布津にはきちんと見えていた。


（あの時と一緒だ…！）


思わず布津は赤くなった。


「なーにきんに君と抱き合って赤くなってんだよー」

と、見ていた男友達が笑う。


「有馬さん見た見た？布津君が言ってたのって今の顔？」

「そうかもね、ウチ瑞穂の顔見てなかったよ。どうだった？」

「私もあんまり見えなかったけど、布津君の反応がさー」

深江はニヤニヤと笑った。


「布津がどうしたの？」

瑞穂が話に入ってくると二人はニヤニヤしながら瑞穂の頭をわしわしと撫でた。

「何？何？！」

「かわええのう、かわええのう～♪」

深江がからかうとわけがわからないながらも瑞穂はなんだか恥ずかしくなった。

「てか！結ちゃんビリだからおごりなんだよね！」

「うっ！」

瑞穂が言い返すと深江は「やばい！」と言う顔をした。





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