瑞穂が走り去った直後、有明が教室から出てきて口之津と目が合う。
「今走って行ったのは瑞穂さんですか」
「ああ、何かワケわかんねーこと言って逃げて行きました。
なんだアイツ・・・」
「・・・・・・・・・。
それより口之津先生、少しお手伝いして頂いていいですか?」
「ハイ。大丈夫っすよー」
有明が手にたくさん持っていた紙の筒を受け取る。
校内にポスターを貼るだけのただの雑務だ。
授業が始まり誰もいない廊下を二人でまわって決まった場所へとポスターを貼る。
正直、一人でできる仕事だ。
口之津がポスターを押さえ有明が画鋲を押し込む時、指先を見つめたまま有明が話し出した。
「昨日は、ありがとうございました」
「ん・・・?昨日の騒ぎのことっすか?
俺が助けたのは晴っすよ」
「そうなんですけどね」
ポスターの四箇所に画鋲を差し込むと、立ち上がって口之津を見る。
「口之津先生が抑えてくれなかったら僕はもっとひどい怪我をしていたかもしれないから」
左腕の包帯を見せると口之津は「なるほどね」と呟いた。
「よし、これで終わり。
缶コーヒーくらいでしたらご馳走しますよ。
一緒に一服しませんか」
「ははっ、安いお礼っすね!」
口之津が笑うと有明も微笑んだ。
購買でコーヒーを二つ買って喫煙所へ向かう。
静まり返った校舎を外から眺めながら二人は適当な場所に腰を落ち着けた。
「今走って行ったのは瑞穂さんですか」
「ああ、何かワケわかんねーこと言って逃げて行きました。
なんだアイツ・・・」
「・・・・・・・・・。
それより口之津先生、少しお手伝いして頂いていいですか?」
「ハイ。大丈夫っすよー」
有明が手にたくさん持っていた紙の筒を受け取る。
校内にポスターを貼るだけのただの雑務だ。
授業が始まり誰もいない廊下を二人でまわって決まった場所へとポスターを貼る。
正直、一人でできる仕事だ。
口之津がポスターを押さえ有明が画鋲を押し込む時、指先を見つめたまま有明が話し出した。
「昨日は、ありがとうございました」
「ん・・・?昨日の騒ぎのことっすか?
俺が助けたのは晴っすよ」
「そうなんですけどね」
ポスターの四箇所に画鋲を差し込むと、立ち上がって口之津を見る。
「口之津先生が抑えてくれなかったら僕はもっとひどい怪我をしていたかもしれないから」
左腕の包帯を見せると口之津は「なるほどね」と呟いた。
「よし、これで終わり。
缶コーヒーくらいでしたらご馳走しますよ。
一緒に一服しませんか」
「ははっ、安いお礼っすね!」
口之津が笑うと有明も微笑んだ。
購買でコーヒーを二つ買って喫煙所へ向かう。
静まり返った校舎を外から眺めながら二人は適当な場所に腰を落ち着けた。
