やがて時間が過ぎ、放課後。


午後の授業で有明の科目があったがいつもどおり視線は合わせなかったのでなんとか乗り切れた瑞穂だったが・・・。


放課後は3人。
顔を合わせずにはいられない。


(気にしてるのは自分だけだろうけど・・・)


昨日と変わらず有馬がキャッキャと有明にまとわりつき話しかけ、有明は優しく笑っている。


(ああ・・・自分も自然にできたらなー・・・)


瑞穂はなかなか顔を上げられない。

有明もあまり話しかけてこないのは、それなりに意識しているからか。


パチン、パチンと資料をとめながら瑞穂はずっと考えていた。



(・・・そういえば先生は、私に答えをまだ聞いてないな)