有明先生と瑞穂さん

突然狂ったように笑い出す小浜にたじろぐ。
が、瑞穂もぶつけたい気持ちがあった。


笑うのをやめて小浜が言う。


「アンタって本当に運がいいわね。あの子が言ってたとおりよ・・・」


「あの人が私を襲うように仕向けたのは、小浜先生でしょう?!」


瑞穂は声を張り上げた。

誰もいない校内に響き渡る。


「・・・はあ?何その言いがかり」

「だってそうでしょう?!
おかしいじゃないですか!!」

「何その短絡的な妄想。全然笑えない。
私が仕向けた?証拠でもあるの?」

「・・・・・・っ!
今更しらばっくれないで!
有明先生が付き合うフリを承諾しただなんて、私に嘘までついてたじゃない!」

「それとこれとは別の話だわ。
でも、好きにすれば?
有明先生や他の子に言いふらす?
何の根拠もないのに、私がふっかけたって」

「――――!!!」


瑞穂はギリリと歯を食いしばる。