有明先生と瑞穂さん

「晴子・・・。ウチ、アンタに謝りたいことがあるんだ」

「え・・・?」

「ずっとね、アンタの秘密がひっかかってたんだ。
理解したようなフリしててアンタを疑ってた・・・」

「う、疑うって・・・有明先生と私の・・・?」


瑞穂の良心がズキリと痛む。
しかし有馬は首を振った。


「ううん・・・。そうじゃない。
晴子と口之津があんまりにも仲いいからさ・・・もしかしたら何か特別な関係があるのかなって」

「え、ええ?!私と口之津先生が?!」


布津が大声でゲラゲラ笑う。


「なんだよ口之津先生かよー!!
確かに瑞穂とは仲がよすぎるもんな!」

「えー・・・そんなつもりないんだけど・・・。
えっと、ごめんね・・・?」

「ううん、いいんだ。
口之津が晴子を特別扱いしてるのは事実なんだ。
でも・・・それだけであって、それ以上も何もないんだよね。

・・・これはウチの勝手な嫉妬」


「・・・・・・有馬さん」


有馬が眉をしかめて笑う。




「有馬・・・・・・。

今のキョーレツにかわいかったぞ!
スッピンでもう一回!」


「アンタはどうしてこの空気をブチ壊すかァー!!」


バキッ!


茶々を入れた布津は有馬から強烈な蹴りをくらい、床に倒れこんだ。



「アハハ!でもそんな素直な有馬さん、本当にかわいいよ!
そのまま口之津先生にそのまま言ってあげなよ。
すっごい喜ぶから!」

「う・・・・・・」


有馬は頬を赤らめて俯いた。